


ゴードン・ジン
創設者は、アレクサンダー・ゴードン。
高品質なジンの求めて世界中を探索した末、ついに求めていた香りを実現するハーブとボタニカル(香味植物)の組み合わせを探し当てました。
そして1769年、ロンドンのサザークで蒸留を開始。
この時作られたレシピを「1769レシピ」としており、この製造法は今でも変わらず使用されています。またこの製法がイギリスの特許を取得しており、世界でも12人しか知らず、200年以上の間、秘伝とされています。
後に、増え続ける需要に対応するため、事業拠点をクラ―ケンウェルのゴスウェル通りに移しました。
1898年には、アレクサンダー・ゴードン社はチャールズ・タンカレー社と合併し、当時のジンメーカーで最大規模となるタンカレー・ゴードン社の設立へと繋がりました。
トレードマーク
ゴードン家の一員が高原地方で狩りをしていた時、スコットランド王を野生のイノシシから救ったという伝説に由来します。その後イノシシはゴードン家の勇気と決断力の象徴に。一族の紋章にも採り入れられることとなりました。

「ヴェスパー(Vesper)」
ウオッカ、ジン、キナ・リレ(フランス産のヴェルモット)を使う「ヴェスパー(Vesper)」という名のマティーニが1953年に出版されたボンドシリーズの処女作「カジノ・ロワイヤル」の中で登場しました。
その名はボンドの恋人役、ヴェスパー・リンド(Vesper Lynd)から
2006年、ダニエル・クレイグ主演で再度映画化された『カジノ・ロワイアル』に『ヴェスパー』がボンドに飲まれたことで、大ブレイクしました。
映画の中では、
『ゴードンズのジンを三オンス、ウォッカを一オンス、キナ・リレ半オンスに氷を加え、単に混ぜるだけではなく、氷で冷たくなるまでよくシェイクし、薄くスライスした大きめのレモンピールを入れてくれ』
イギリス産ゴードンのジンと、ロシア産(またはポーランド産)ウォッカの両方を入れ、ベルモッドの代わりにフランス南西部ボルドー産のキナ・リレを、またオリーブの実の代わりにレモンの皮を入れるのが特徴。
「ヴェスパー」に欠かせないキナ・リレですが、現在は製造中止で、復刻版として商品化された「リレ・ブラン」が代用されているようです。
一般的な作り方は上述したように、キナ・リレの代わりにリレ・ブランを用いてシェイクし、深めのシャンパン・グラスに注ぎ、ラセン状に剥(む)いたレモンの皮を入れるます。
世界で初めてジントニックを生んだジン。
ジントニックを生み出したブランドの製品として、このカクテルと作る時にはゴードンを使うことが多かったようです。これによりできるカクテルが「G&T(ゴードンズ・アンド・トニック)」です。
G&T(ゴードンアンドトニック)」馬、誕生から250年、いまでは世界180か国で愛飲されている人気の高いブランドです。


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